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コディゴ  Codigos

ミロンガは単なるパーティではなく、タンゴを踊る「大人の社交場」です。

​それゆえ、心地よいタンゴの雰囲気を保つためのルール、マナー、エチケットが存在します。

​このページでは重要かつ代表的なものをご紹介いたします。

お出かけ前に
​お出かけ前の身だしなみ・エチケット

◆ほんのりおしゃれを

ミロンガは社交場ですから、日常よりもワンランク上の雰囲気をつくりたいもの。そのためにはフォーマルとまではいかないまでもほんのりドレスアップして華やかな場を作るように心がけてみましょう。(ドレスコードがフォーマルのミロンガもございます。そのときは思いっきり非日常を楽しんでみましょう。)

​仲間とのファッション談義もミロンガの楽しみの一つですね。

◆男性のおしゃれ最優先は清潔感

 男性にとってのおしゃれポイントは圧倒的に清潔感に他なりません。どんなにいい衣装で決めていても、髪型がボサボサであったり、汗をふくためのハンカチを持っていなかったり、着替えを持参していなかったりでは、それだけで台無しです。

タンゴは極めて距離の近いダンス、女性の側に立って考えることが肝要です。

 

・ミロンガに参加する前に、できるならシャワーを浴びましょう。

 

・仕事や用事の後に参加する場合は、夏、冬にかかわらず最低限かならず制汗シートで汗を拭い、香水をほんのり付けるのがベストです。

 

ハンカチやハンドタオルは絶対に持ってくる!ベッタベタのほっぺたやこめかみをくっつけてほしい女性がいると思いますか?

 

・着替えのシャツは最低1枚持ってくるのがベター!着替えを気にしていることが女性に伝わればそれだけで好感度は確実に上がります。

 

・髪型は清潔感を意識した髪型を。

 

・積極的にミントガムをかんだりミントタブレットを口に含むようにしましょう。身だしなみは息から始まります。

 

上記のことを守れば好感度はグンとアップ!

ミロンガで居場所がないなんてことはまずなくなります。

男性が誘い、女性は誘われます。
男性が誘い、女性は誘われます。
誘い方

◆誘い、誘われる

タンゴはペアダンスですので踊るときは二人で踊るわけですがダンスフロアに誘う際、必ず「男性から女性を誘う」という明確なルールがあります。女性から誘ってはいけません。

男性はカベセオ(後で述べます)と呼ばれる誘い方でスマートに女性を誘うのがベストですが、ドリンクバーなどでコミュニケーションをとり、そのまま直接声をかけていただいて問題ございません。

周囲にあまり目立たない誘い方が良いでしょう。

女性は誘われたら必ずしも踊らなければいけないことはありません。踊りたい人と踊る。これが原則です。

ですが、断る権利を持っているからといって直接的な表現をしてしまっては男性も傷ついてしまいます。

「今すこし疲れているのであとで踊りましょう」などやんわりと断れる言葉を用意しておきましょう。男性は空気を察したらすぐに引き下がりましょうね。

男性も女性も誘い誘われるためには、ダンス技術を磨くことも大切ですが、おしゃれや立ち振る舞いに気を配り、魅力的でいることの方が大切です。

また、積極的にコミュニケーションを図ることが何よりも重要。心の距離が少しでも縮まった方がアブラッソした時の安心感がちがいます。

コミュニケーションが苦手な方、大丈夫です。タンゴを愛する方は皆同じ道を歩んできています。勇気をふりしぼって心の扉を開きどんどん話しかけてみましょう。きっとあたたかい反応がかえってきますよ。

​カベセオは慣れてしまえばコッチのもの
カベセオ

カベセオとは、男性が目配せやごく小さなしぐさで女性を踊りに誘うこと、または女性が踊りたい男性に向かって視線を送ることを言います。お互いに視線が合い、男性が首や顔のパーツを使って合図を送り女性がうなずいたり受け入れる合図を送ればカベセオが成立です。

遠く離れていれば男性がフロアの外側を静かに通って女性を迎えに行ってあげてください。

 

☆男性編

いまや日本でもカベセオは必須の時代に突入いたしました。

目の前で手を差し出して直接誘う方がわかりやすいじゃないか!とのご意見はもっともです。

しかしながら、踊りに誘うことにおいてこれほどスマートで便利な誘い方はありません。

無駄な動きがないのです。

ブエノスの先人たちが考え抜いて編み出した合理的で実に人間味のあふれる誘い方だと思いませんか?

とにかく勇気を出して数をこなし目配せに慣れてしまうことが重要。

大丈夫です。女性だって男性の気持ちは分かっています!

だからこそ、頑張ってカベセオしてくれた男性の誘いは、なるべく受け入れる様にしようと思ってくれているはずです。

 

必ずしもカベセオしなければいけないわけではありません。

ドリンクバーなどで話が盛り上がり、では踊りましょうかとなることも少なくないでしょう。

その時はスマートに片手を出し、意気揚々とフロアまでエスコートしてください。

 

目が悪いからとカベセオを敬遠している場合ではありません。

お目当ての女性の視界の端に入る位置まで行き、目線を送ってみるのも一計です。

厳格にカベセオオンリーのミロンガで男性と女性の席がはっきり分かれている場合は別ですが、どうすれば目線とささやかな身振りで誘うかを楽しむ事もミロンガの楽しみ方の一つです。

 

こっちを見てくれないからといってずーっと見続けるのもスマートではありませんよ。

その日はお目当ての女性と踊る日ではなかっただけのこと。潔く引いて次の機会まで楽しみにとっておきましょう。

 

☆女性編

とにかくガンガン踊りたい女性の方は、常にカベセオアンテナを張っておきましょう。

踊りたいのに踊れないという方、お友達同士向かい合って喋ったりスマートフォンとにらめっこしっぱなしだったりしませんか?

その技は踊りたくない時のためにとっておきましょう。

踊りたい時は姿勢よく座り、いつカベセオビームが来てもいいようにアゴを引いてアンテナを張ります。

 

踊りたい人には積極的に視線を送りましょう。その時はダメでも視線を思い出して誘ってくる男性は少なくないですよ。

遠い位置から男性の誘いを受けた場合、その男性が近くまで来てから立つようにしたほうが良いでしょう。お互いしっかり視線を交わせる距離で立った方がよりドラマティックになり、ミロンガの雰囲気が一層豊かになると思います。

 

タンゴの曲は男女の出会いと別れを紡いだストーリー性のある曲ばかり。視線を交わすといった最小限のしぐさで出会い踊り始めるからこそ、雰囲気を壊すことなくタンゴの世界に入りやすくなるではと私は考えます。

タンダが終わり、男性が笑顔で女性を席まで送り届けてからほんの一瞬また視線が交われば、次の機会も視線が合いやすいかもしれませんね。

​ダンスフロアで必ず守りたい6つのこと
フロアルール

②フロアをむやみに

 

横断しない

 

​静かに外側を歩きましょう

​踊ってる人がいなくても

①フロアの進行方向は

 

左回り

 

反時計回りに進みましょう

③前の人を基本的に

 

追い越さない

 

「著しく」進行を妨げている

​場合は気を付けて抜く

⑤踊っている最中は

 

しゃべらない

 

曲間の交流は超大切​。音楽を楽しもう。

前後の方々にとって私語は雑音

④前が空いたら

 

すかさず進む

 

​流れにのることが

​重要です

⑥接触したら

 

あやまる

 

​故意じゃなくてもです。

​その心が大切

基本はこの6つ。ミロンガごとにローカルルールが存在する​場合があります。よく観察してみてわからない場合は主催の方に聞いてみましょう。

​コルティーナ
コルティーナ
コルティーナとは、タンダ(楽団や歌手ごとにまとめた曲のブロック、3~4曲ごとにまとめるのが普通)の終了時に、次のタンダが始まるまでにかかる曲のことです。
明らかにタンゴと違う曲がかかる場合がほとんどですので、この曲がかかったらすみやかに男性は女性を席までお送りしフロアをあけます。
 
女性は男性に不満がある場合や不測の事態が起きた場合、同じタンダであっても「ありがとうございました」と言っておどるのをやめても大丈夫です。
男性は、コルティーナがかかる前におどりをやめることはマナー違反になります。
​タンダが終わるまではお相手の女性を思う存分楽しませてあげてください。
体力的な問題などで1~3曲しか踊れない場合は、このコルティーナをうまく使ってくださいね。
たとえば、3曲だけ踊りたい場合はタンダの2曲目から踊ります。お目当ての女性とそうしたいときは事前にコミュニケーションをとっておくと良いでしょう。

こんなにルールが細かいのか、じゃあいいやと、どうかならないでください。
逆に言えば、以上のことを守りさえすれば先輩方や異性の方は今までよりももっともっとあなたのことを支持してくれるはずですし、コディゴを守ることがタンゴを生み出してくれた偉大なるマエストロたちをリスペクトすることにつながると私は信じています。



 

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